SILVAコンパスとハンディGPS 〜 涼風の実家、横浜の山手あたりの散策

SILVAコンパスとハンディGPS 目次

涼風の実家、横浜の山手あたりの散策



いまのカーナビやケータイナビ、それから高機能なハンディGPSは、詳細な地図が表示できます。また、GPSのルートナビ機能をうまく使えば、機械まかせで何も考えずに目的地に着くことができます。非常に便利です。私も毎日の仕事の運転では、カーナビは欠かせません。

でも、旅とか、休日にあまり知らない場所へ、歩きや自転車で出かけたりするときは、紙の地図が断然おすすめです。ナビの言うとおりに移動すると、自分がどこを移動してきたかがよく分からなくなります。また、ナビが示す以外に、なにか面白そうなルートに気付くこともありません。A地点からB地点へ効率的に移動はできるのですが、その道中を楽しむことを、どこかに置き忘れてしまうような気がします。

もしあなたが、これまで紙の地図をあまりお使いになったことがなければ、ぜひ一度お試しになってみませんか。紙の地図を見て考えながら歩くと、その日が終わる頃、自分がどこを歩いてきたかを、とても鮮やかに思い出せます。地図を見ながら「ここも歩いたよなー」とか「ここは○○山がきれいに見えたなー」という感じで。ほんの昨日行ったばかりの町なのに、もうとても懐かしくて。そういう大切な小さな旅の思い出が、週末が来るごとに1つ増えて行きます。

このページでは、そういった紙の地図を使うときに助けになるSILVAコンパスとハンディGPSをご紹介します。使用例は、地図上で現在位置を知るだけという、とても初歩的なものですが、あまり高度な機能に頼り過ぎず、直に現地と地図を見ながら、できるだけ自分で考えて行動する方が楽しいんじゃないかな〜と思いまして。


涼風の実家、横浜の山手あたりの散策

先日、横浜の山手の周辺を散歩しました(写真が【号外3】にあります)。瀬尾公治さんの涼風という漫画で、ヒロイン涼風の実家が、山手辺りということになってます。特に実家のすぐ近くにあるという静かな公園がとても印象的に描かれていて、実際にその場所を見つけよう、というのが、今日の一番の目標です。JR根岸線・山手駅で降ります。


国土地理院の地図を使いますが、小さい公園は載っていないので、市販の地図帳を見て、緑のペンで書き込みました。小さいものを含めると、13の公園がありました。今日、あの公園の砂場を見つけられるかな〜?


港の見える丘公園のすぐ西に、山手ロシュというレストランがあります(写真左上)。ここも涼風によく描かれてるところです。今回はロシュ前の交差点を仮想の航空電波灯台として使うことにしました(別に"航空"じゃなくてもいいのですが)。名づけて「SZロシュ」ポイント。SZ はもちろん、涼風の SZ です^^。この仮想灯台は昨晩、ハンディGPSにも記憶させておきました(記憶のさせ方は、このページを書き進める中でご紹介して行こうと思います)。


いまはまだ、山手駅の南端にいます。ここでGPSで「SZロシュ」ポイントを表示してみましょう(写真左下)。現在地点から、真方位20度方向、1.56km となっています(020°のすぐ右下の "T" は、真方位の意味です)。


さて、コンパスを使って、地図の上で現在位置を調べましょう。このとき、コンパスはただの「分度器付き定規」として使います。磁石の示す方位は気にしないでOKです。


まず、コンパスの目盛環を 20度に合わせます。そして、目盛環の中の南北の線を、地図の真北の方向に合わせます(目盛環の中の南北の線を、地図の上辺か下辺に直角に置くか、地図の右辺か左辺に並行に置いて下さい)。これで、地図上で、コンパスの定規の部分が、真方位20度の方向に向きます


次に、コンパスを地図上で平行移動して、定規の 0mm のところを「SZロシュ」ポイントに合わせます。これで、地図上で、コンパスの定規の部分が、「SZロシュ」ポイントから真方位200度(20度の逆方向)の線上に置かれたことになります。現在位置である山手駅南端も、この線上にある訳です。またコンパスの定規の目盛は、「SZロシュ」ポイントからの距離を表します。


あとは、1.56km を 25,000(地図の縮尺)で割った、62.4mm のところを見れば、そこが現在位置です。左の写真でも、現在位置がちょうど、山手駅の南端であることが確認できますね。


このようにして、現在位置が分からなくなったとき、ハンディGPSで仮想灯台までの方位と距離を調べれば、地図上で現在位置をピンポイントで知ることができます。


なお、現在位置から仮想灯台までが遠すぎると、コンパスの定規が届かなくなるので、仮想灯台は適切な場所に作る必要があります(遠すぎる灯台は役に立たない)。


かなり時間がかかりましたが、「涼風」に描かれたのと同じ砂場やブランコを見つけました。


ここから見た「SZロシュ」ポイントは、真方位 41度方向、673m です。さて、地図の上ではどこでしょう? 3つ上の写真で検討をつけてみて下さい。このあたりの地図をお持ちでしたら、分度器と定規で調べてみて下さい。(場所は Google マップ に掲載しました。)


ところで、ここでご紹介しております「SILVAコンパス No.54」というモデルは、目的地(あるいは対象物)を直接照準しながら、その磁方位を読み取ることができます。サイティング(sighting)コンパスと言うそうです。この機能をハンディGPSと一緒に使うと、目的地がどの方向にあるかを高い精度で知ることができます。


写真は、港の見える丘公園から見たベイブリッジです。ハンディGPSには昨晩、ベイブリッジの位置を入れておきました。名づけて「RヨコBBR」。最初の R は、ランドマークの R です。ちょっと苦しいですが、このGPSではポイント名が6文字までしか付けられないので・・・。いま公園の展望台に立って、GPSで「RヨコBBR」ポイントを表示すると、現在位置から、磁方位55度方向、2.36km となっています(055°のすぐ右下の "M" は、磁方位の意味です)。


ここに接眼レンズがあります。


接眼レンズをのぞきながら、自分が左右に回転し、GPSから得た値「磁方位55度」に目盛が合う方向で止まると、その向こうにちょうどベイブリッジが見える訳です。


同じように、ハンディGPSにいろいろな場所の位置を入れておくと、いま立っている場所から、その目的地が、どの方向に見えるかが分かります(それと距離も)。


この日は他に、東京タワー、海ほたる、筑波山 などの位置をGPSに入れてました。展望台から「東京タワーはこの方向にあるんだー」とか言ってコンパスで見てました。


逆の使い方もあります。例えば山の上から、何か大きい街が見える。あれは何処だろう? コンパスでその方位を測ってみる。そして地図でその方向に線を引いてみれば、その街がどこなのか、見当をつけることができます。



(2009/05/01 作成)




(つづく)